ファンデーションはお肌にあまりよくないと言われることもあって、必要な時以外はノーファンデという方もいるようです。
でも毎日ファンデーションを使っているのにお肌がとてもきれいな人、ノーファンデなのにお肌が荒れてしまっている人もいて、
ファンデーションが決して悪いものではないということもわかります。
そこで今回は、そんなファンデーションについて、実はお肌に悪くないものであること、ファンデーションのメリットにデメリットなどについてもご紹介してみたいと思います。
1.ファンデーションを塗るメリットとは?
●乾燥や外部刺激から肌を守ってくれる
ファンデーションをお肌に塗ることによって、そんなファンデーションの粒子がお肌に膜を作ってくれて、
乾燥した外気やほこり、花粉、摩擦といった外部刺激からもお肌を守ってくれるようになります。
また、ファンデーションには油分も含まれていて、そんな油分が皮脂膜の役割を果たしてくれたり、
メイクしてから時間が経ってくると、分泌される皮脂ともなじんで、より自然な皮脂膜となり、それがさらにお肌を保護し、
肌の水分蒸発も防いで、潤いを保ってくれるといったメリットもあります。
●紫外線から肌を守ってくれる
ファンデーションに使用されている粉体には、お肌に当たる光を反射してくれる効果があり、
お肌に塗っているだけで、紫外線も跳ね返してくれる効果があります。
これは、ファンデーション自体にUV効果がないものでもそうであって、紫外線散乱剤や紫外線吸収剤が配合されていないファンデーションであっても、紫外線防止効果はある程度期待できるようになっています。
さらに、酸化チタンや酸化亜鉛といった、ファンデーションの顔料、色付けのために使用される成分にもまた、紫外線を跳ね返してくれる効果があり、紫外線散乱剤として使用されることもあります。
また最近ではファンデーションにも、紫外線散乱剤や紫外線吸収剤が配合されていて、よりUV効果の高く、日焼け止めを塗る必要のないものもあります。
紫外線はシミやそばかすの原因になるのはもちろん、シワやたるみといった肌老化の原因ともなるものであるため、そんな紫外線を防げるのはファンデーションの大きなメリットといえるでしょう。
●余分な皮脂を吸収してくれる
ファンデーションに配合されている成分には、余分な皮脂を吸収してくれる効果のあるものもあります。
そのことによって、塗るだけでお肌をサラサラの状態に整えてくれて、テカリを防いでくれたり、メイク崩れを防ぐことができるようになっています。
このようにファンデーションの皮脂吸収の成分というのは、本来、テカリや崩れ、よれなどを防ぐためのものですが、
余分な皮脂が吸収されることによって、毛穴に皮脂が詰まるのを防いで、ニキビや黒ずみを防いだり、
また皮脂が空気に触れて酸化するのを防ぎ、肌荒れを防止するのにも効果的となっています。
●保湿成分やエモリエント成分が配合されているものも多く、スキンケア効果がある
ファンデーションには、保湿成分や美容液成分、エモリエント成分が配合されているものも多くあります。
そのような美容液成分が、メイクをしている間にもお肌に潤いを与え続け、お肌の乾燥を防いでくれるようになり、
また特に、ファンデーションを乗せている間は肌が乾燥しやすいため、保湿成分配合のファンデーションはそんなメイクによる乾燥も防いでくれるようになります。
特に、リキッドファンデーションやクリームファンデーションは、そのような保湿成分や美容液成分がたっぷりと配合されているものも多く、より美肌へと導いてくれるものも多いですし、
リキッドやクリームファンデーション自体、パウダーと比べても油分を多く含んでいるため、その油分でお肌の水分蒸発を防いで、より潤いを保ってくれるものも多くなっています。
もちろん、パウダーファンデーションにも美容液成分が配合されているものも多くありますので、そのようなものを選ぶことで、お肌を美しく見せてくれるとともに、スキンケア効果も得ることができるようになっています。
2.ファンデーションが肌に悪いといわれる理由は?
ファンデーションにはこのようにメリットが多いのですが、時にファンデーションはお肌に悪く、あまり使わない方がいいといわれることもあります。
ではそれはなぜなのでしょうか?
●クレンジングをする必要がある
ファンデーションを塗った時には必ずクレンジングをする必要があります。
特に、リキッドやクリームファンデを使った場合、油分を含むため、通常の洗顔料では落としきることが難しく、クレンジングが必要になるのですが、
クレンジング自体、お肌を乾燥させたり、お肌のバリア機能を弱めてしまうもの多く、
そのようなものを使い続けることによって肌荒れが起こりやすくなったり、乾燥しやすい素肌になってしまうこともあります。
特に、クレンジングした後にお肌が過度につっぱたりする場合には注意が必要で、クレンジング自体、お肌に合っていない可能性もあります。
また、クレンジングの中でもオイルタイプやリキッドタイプは洗浄力が強いものが多く、肌を乾燥させたり、バリア機能の低下につながりやすいものもありますので、
気になる場合には、比較的使い心地がマイルドなミルクタイプやクリームタイプのクレンジングがおすすめです。
●クレンジングで落とせていない、逆に、クレンジングで洗いすぎてしまう
先のとおりに、クレンジングは多少なりともお肌に刺激になってしまうものでもあるため、それを気にして、刺激にならないようにクレンジングをさっと済ませたり、
クレンジング自体をやめてしまって、洗顔料だけで済ませてしまったりして、きちんとファンデーションを落としきれていないといった場合には、
お肌に残ったファンデーションが酸化し、肌荒れを起こしてしまうことがあります。
また逆に、きちんとメイクを落とそうとして、ごしごしとお肌をこすりすぎてしまったり、洗浄力の強いクレンジングを使い続けるといったことで、肌荒れにつながってしまうこともあります。
クレンジングする時には、こすりすぎずに、優しくなでるように使うようにし、
使用した後にお肌がつっぱりすぎるような洗浄力の強いクレンジングは使わないようにするのはもちろん、
クレンジングの刺激が気になる場合には、オイルやリキッドタイプのものではなく、ミルクタイプやクリームタイプのものを使用しながら、きちんとメイクは落とすようにする、
また、ファンデーションはリキッドやクリームと比べて、パウダーファンデーションは落としやすくなっていますので、
クレンジングの刺激が気になる、でもメイクはきちんと落としたいといった場合には、パウダーファンデを使うようにするといったこともおすすめです。
●スポンジで塗る際に刺激になる、スポンジが汚れている
ファンデーションを塗る時に、スポンジを使う場合には、そのスポンジが刺激になってしまうことがあります。
メイクスポンジ自体、優しく作られていて、普通に使っていれば問題ないのですが、塗る際に強くこすりすぎてしまったり、たたきすぎてしまったりして、そのことで刺激になり、肌荒れしてしまうことがあります。
さらにスポンジは使うごとに、メイクや皮脂が付着して汚れていきます。
頻繁に洗浄したり、新しいスポンジに替えていれば問題ないのですが、スポンジは意外とそのまま長く使い続けてしまいがちです。
そうなるとスポンジの表面に雑菌も繁殖しやすく、そのことで肌荒れにつながってしまうこともあります。
ですからスポンジを使う場合には、できるだけお肌を摩擦しないように、優しくすべらすようにして使用するようにし、
汚れたものを使い続けないよう、定期的に洗浄したり、新しいものに取り替えたりするようにしましょう。
また、リキッドファンデやクリームファンデを使用する場合には、スポンジの摩擦が気になれば、スポンジではなく、指で塗るようにするといったこともおすすめですね。
4.クレンジングに注意して、誤った使い方をしなければ、ファンデーションは肌にいい!
このように見てくると、ファンデーションには、お肌を美しく見せてくれるのはもちろんですが、
他にも、外部刺激や乾燥からお肌を守ってくれたり、紫外線から守ってくれたり、乾燥を防いだり、スキンケア効果もあったりと、メリットも多く、
デメリットといえば、クレンジングによる刺激や肌乾燥、誤ったクレンジングによる肌荒れ、スポンジで塗る時の刺激などがあり、
これは、ファンデーション自体に問題があるわけではなく、クレンジングや塗る時など、誤った使い方をした場合に限るんですね。
ですので、誤った使い方をしない、クレンジングには気をつけることを心がけていれば、ファンデーションはむしろお肌を守ってくれるもので、使った方がいいものといえるんですね。
5.まとめ
いかがでしたか?
ファンデーションはあまり肌によくない、だから、できるだけ使わないようにする、ノーファンデで過ごすといった方も増えているようです。
しかし、ファンデーションには素肌を美し見せ、肌悩みをカバーしてくれる効果の他にも、
例えば、紫外線をブロックしてくれたり、乾燥した外気や花粉やほこり、摩擦などの外部刺激からお肌を保護してくれたり、
配合されている油分や美容成分によって、お肌の乾燥を防いで、潤いを保ってくれたり、エモリエント効果やスキンケア効果が得られるようになっています。
このようにみるとファンデーションはむしろ使った方が、お肌が守られ、美肌を保つことができるようになるんですね。
ただ、使う際にも注意が必要で、クレンジングはこすりすぎない、洗浄力の強いものを使用しない、
適切に使用して、余分な汚れはきちんと落とすといったことが必要ですし、
ファンデーションを塗る時も、スポンジで強くこすって塗らない、スポンジは定期的に洗浄したり、買い替えたりして、汚れたものを使い続けないといったことも必要なんですね。
そのどれもが当たり前のことで、簡単に実行できることばかりですし、正しい使い方をすれば、ファンデーションは、女性の見た目の美しさはもちろん、
素肌自体の美しさを守ってくれる大切なアイテムとなってくれるんですね。