セラミドと一口に言ってみても、それにはいくつかの種類があって、それぞれでその特徴や効果が変わってきます。
今回はそんなセラミドについて、その種類やそれぞれの特徴、効果、さらにセラミドの選び方などについても詳しくご紹介してみたいと思います。
1.天然セラミド
天然セラミドというのは、主に馬や牛といった動物由来のセラミドとなっていて、そのため「動物性セラミド」とも呼ばれるセラミドです。
そんな天然セラミドは、人が持つセラミドとも近いセラミドで、肌への浸透力が他のセラミドと比べても高く、保湿力が高いものが多くなっているという特徴もあります。
またその種類としては、ビオセラミドやセレブロシドといったものがあります。
2.植物性セラミド
植物性セラミドは、その名の通り、植物を由来とするセラミドのことで、米ぬかやとうもろこし、こんにゃくなどから生成、抽出されるセラミドのことです。
そんな植物性セラミドは、人の持つセラミドとはその構造が多少異なるために、天然セラミドに比べると浸透力は劣るものとなっています。
ただ、天然セラミドと同様に保湿力が高いのが特徴で、たっぷりと保湿したい場合には適したセラミドで、
さらに植物由来であることから、低刺激なものも多く、化粧品による刺激が気なる方や敏感肌の方のセラミドケアにもおすすめのセラミドといえるでしょう。
3.合成セラミド
合成セラミドは、人が持っているセラミドの構造に似せて疑似的に、人工的に生成されたセラミドのことで、
そのことから、「合成類似セラミド」や「疑似セラミド」とも呼ばれます。
人の持つセラミドに似せて作られているものの人工的に作られるために、他のセラミドと比較しても、その保湿力や浸透力は劣るというデメリットがありますが、
大量生産が可能となっているため、他のセラミドと比べても安価に作ることが可能となっています。
ですから、コストパフォーマンスに優れ、浸透力や保湿力は劣るものの、お値段をあまり気にせずに、たっぷりとセラミドを補給したいといった場合にはおすすめのセラミドといえます。
4.ヒト型セラミド
ヒト型セラミドは、人が元々持っているセラミドの構造に似せて生成されたセラミドのことで、
そのことから、非常に高い浸透力を誇り、保湿力にも優れたセラミドとなっています。
人の肌のセラミドにはセラミド2やセラミド3といった、12種類のセラミドがあるのですが、ヒト型セラミドは、酵母などを用いて、そのいずれかに類似して作られたセラミドとなっています。
人の肌とも相性がとてもよく、自然になじんでくれることから、肌に刺激を与えることなくセラミドをたっぷりと補給したいといった場合には、大変優れた効果を発揮してくれるセラミドとなっています。
5.セラミドはどうやって選べばいい?
セラミドには、このようにいくつか種類があって、いざセラミドを使おうと思っても、どれを選んでいいか迷ってしまうものです。
例えば「セラミドをより効果的に取り入れたい」、「セラミドの効果を最大限に発揮しながら取り入れたい」といった場合には、
浸透力、保湿力に優れた天然セラミドやヒト型セラミドがおすすめですね。
また特に、敏感肌の方やデリケートな素肌の方で、化粧品でかぶれたり、赤くなったりすることが多い方は、人の肌のセラミドに似て、低刺激に与えることができるヒト型セラミドや、植物由来で低刺激な植物セラミドがおすすめです。
そしてセラミドにはバリア機能をサポートして、健康的に保ち、肌を丈夫に整えてくれる効果もありますので、ヒト型セラミドは敏感肌ケアにもとてもおすすめなんですね。
ただ天然セラミドにしても、ヒト型セラミドにしても、高価なものが多く、それが配合された化粧品も一般的にお値段が高いものが多くなっています。
ですので、浸透力、保湿力は劣るものの、よりリーズナブルにセラミドを取り入れたい、お値段を気にせずにたっぷりとセラミドを与えたいといった場合には、合成セラミドがおすすめといえます。
6.セラミド化粧品の成分表記も確認しよう!
より効果的にセラミドを取り入れたいといった場合、セラミドの種類もそうですが、セラミド配合の化粧品の成分表記も確認するようにしましょう。
化粧品の成分表記の順番というのは、厚生労働省のガイドラインにより、配合されている量が多い順に記載することが決められています。
ですから、記載順で、最初の方に記載されている成分ほど多く配合されているということが分かります。
そのため、より効果的にセラミドを取り入れたい場合には、表記を見てセラミドが先の方に表記されたものを選ばれるのがおすすめなんですね。
7.まとめ
いかがでしたか?
セラミドと一口にいっても、それには、天然セラミドや合成セラミド、植物セラミドにヒト型セラミドといった種類があって、それぞれで特徴や効果の違いがあるんですね。
例えば、より高い保湿力や浸透力を期待するのであれば天然セラミドやヒト型セラミドがおすすめですし、
敏感肌の方で、できるだけお肌に刺激を与えずに、しっかりとセラミドを与えたいといった場合には、ヒト型セラミドや植物セラミドがおすすめなんですね。
さらに、合成セラミドは他のセラミドと比べても安価なセラミドとなっているので、リーズナブルに、お値段を気にせずにたっぷりとセラミドを与えたいといった場合には、合成セラミドがおすすめといえるんですね。
特にセラミドはバリア機能サポートにも効果的な成分なので、敏感肌ケアにもおすすめで、セラミド選びに迷われている方はぜひ参考になさってみて、より効果的にセラミドを取り入れてみましょう。