クレンジングで肌荒れしたことがある、クレンジングした後は肌がつっぱる、乾燥しやすいといった方も多いのではないでしょうか。
実際にクレンジングは肌への刺激が強いものとされていて、気を付けなければならないものでもあります。
今回はそんなクレンジングについて、肌荒れしない正しいクレンジング法、より肌に優しいクレンジングのポイントについてもご紹介してみたいと思います。
1.クレンジングは肌ダメージの原因になることが多い
クレンジングは、メイクをした日には必ず必要となるものですが、
メイクをクレンジングできちんと落としていないと肌荒れの原因にもなってしまいます。
ただそのクレンジングが、肌に刺激となって肌にダメージを与えてしまうことがあるのも事実です。
特にオイルクレンジングは、洗浄力が高く、メイクをよく落としてくれる一方で、肌が乾燥しやすく、洗い上がりもつっぱりやすく、使い続けることで肌の乾燥をすすめてしまうこともあります。
また、そんなクレンジングには、水性の成分と油性の成分とを混ぜ合わせるために界面活性剤が使用されていて、
そんな界面活性剤がお肌に刺激になって、肌荒れの原因になってしまうこともあります。
やはり、オイルクレンジングなどの洗浄力の強いクレンジングは界面活性剤の量も多くなりがちで、肌荒れしやすくなってしまいます。
ですので、クレンジングで肌荒れしやすいといった方は、オイルクレンジングやバームクレンジングなどの洗浄力の高いものではなく、
クリームタイプやミルクタイプ、ジェルタイプといった比較的洗浄力のマイルドなものを選ぶようにされるといいでしょう。
ただ洗浄力の弱いクレンジングを使って、メイクをきちんと落としきれずに肌荒れしてしまうこともありますので、
日ごろからメイクを濃くしすぎない、肌に優しいクレンジングでも落としきれるようなメイクにするといったことを心がけるのもいいですね。
もう一つのクレンジングで肌荒れしてしまう原因として、クレンジングによる摩擦が挙げられます。
というのも、クレンジングや洗顔フォームや洗顔石鹸とは違い、泡立てることなく、クレンジング剤をそのまま肌に乗せてなじませるタイプのものがほとんどで、
泡のようなクッションが少なく、肌をこすってしまうことが多いからなんですね。
特に、メイクが濃かったり、時間がなくて急いで落とそうとしていたりすると、ついついお肌をごしごしとこすってしまいやすくなります。
そんな摩擦でお肌にダメージを与えてしまうこともあります。
2.正しいクレンジングで肌荒れは防げる
このように、クレンジングは肌荒れや肌乾燥の原因になってしまうことが多いものなのですが、正しいクレンジングを心がけることで、そんな肌荒れもきちんと防ぐことができるんですね。
●手をきれいに洗う
クレンジングの際には、まず手をきれいに洗うようにしましょう。
手が汚れたままでクレンジングしてしまうと、クレンジングの洗浄力が下がってしまい、きちんとクレンジングできないことがありますし、
手に雑菌が付いたままでクレンジングすると、その雑菌によって肌荒れしてしまうこともあります。
またクレンジングの中には、塗れた手でも使うことができるものもありますが、できるだけ、タオルで手の水気を取って、乾いた状態でクレンジングを使うことをおすすめします。
特に、塗れた手でも使えるクレンジング以外のものを使うと、それだけできちんとした洗浄力を発揮できないものもあり、注意が必要なんですね。
●クレンジングを手に取り、手の平で伸ばして、温める
クレンジングをする際には、まずクレンジング料を商品の説明にある適量を手に取るようにしましょう。
適量は、そのクレンジングの効果がきちんと発揮されるよう決められた量で、少なすぎるときちんとメイクを落としきれなかったり、摩擦の原因にもなってしまいますし、
多すぎると洗浄力が強くなりすぎたり、肌乾燥の原因にもなってしまいます。
そして、クレンジングを手に取ったら、手の平全体にクレンジングを伸ばすようにして、手の温度でクレンジングを温めるようにします。
そうすることによって、クレンジングのテクスチャが柔らかくなり、お肌になじませやすくなります。
●肌全体にくるくると優しくなじませる
クレンジングを手に取ったら、指の腹や手の平を使って、肌全体になじませるようにします。
クレンジングをなじませる際には、くるくると大きな円を描くようにしてなじませるようにしましょう。
そうすることで自然となじませることができるので、こすったり、力を入れたりしなくてもメイクを落とすことができるようになりますので、
お肌をこすらないように、力加減もできるだけ優しい力でクレンジングするようにしましょう。
そしてクレンジングの際には、まず、皮脂の分泌が多いTゾーンからクレンジングするようにして、
その次に、頬やあご、目の周りや唇は皮膚が薄く、乾燥しやすく、荒れやすい箇所でもありますので、より優しい力でクレンジングするようにしましょう。
また、小鼻などの細かな部分は指の腹を使いながら、小さくくるくると円を描くようにしてなじませるようにするといいですね。
●ぬるま湯で優しくすすぐ
クレンジングが終わって、すすぐ際には、ぬるま湯ですすぐようにします。
すすぐ温度が熱すぎてしまうと肌にとって必要な油分も奪われてしまいやすくなり、肌を保護してくれる油分が足りなくなり、肌の乾燥につながってしまいます。
ですから、すすぐ際の温度はできれば30~32℃くらいのぬるま湯がおすすめで、すすぐ時には肌をこすらないよう、優しくすすぐようにします。
特にその後にダブル洗顔する場合には、それほど何回も念入りにすすぐ必要はなく、多少、ぬるつきが残っているくらいですすぐのをやめるようにしましょう。
●クレンジングの後は洗顔する
クレンジングをした後は、洗顔料でダブル洗顔をするようにしましょう。
クレンジングの中には、それだけでクレンジングも洗顔もできてしまうダブル洗顔不要のものがあり、そのようにダブル洗顔不要のものであれば、洗顔する必要はありませんが、
それ以外のものの場合には、多少面倒でもダブル洗顔をして、洗顔料でクレンジングもお肌の汚れも適切に落とすようにしましょう。
3.さらに優しいクレンジングで美肌を保つポイントは?
●ポイントメイクは先に落とす
アイメイクやリップなどのポイントメイクと、ファンデーションなどのベースメイクを一度にクレンジングするといった方も多いかもしれませんが、
ポイントメイクはどうしてもベースメイクと比べると落としにくくなっていて、ベースメイクと一緒に落とそうとすると、気を付けてはいても、ごしごしと強く落とそうとしてしまいます。
また逆に、肌に負担をかけまいとして、ゆるくクレンジングすると、きちんと落としきれずにそれが肌荒れの原因となってしまうこともあります。
ですから、アイメイクやリップなどのポイントメイクは先に専用のリムーバーを使って優しく落としてから、クレンジングされるといいですね。
●摩擦に気を付ける
クレンジングで気を付けたいことはやっぱり肌への摩擦です。
先のとおりにクレンジングの場合、洗顔料と違って、泡立てることなくそのままのテクスチャでなじませるものが多く、
泡がクッションになってくれないぶん、肌をこすってしまいがちです。
特に、メイクが濃かったりする日にはきちんと落とそうとしてごしごしとこすってしまったり、
いつもは気を付けていても、時間がなかったり、疲れていたりするとつい力が入ってしまうこともあります。
ですので、ポイントメイクが濃い場合にはリムーバーで先に落としてからクレンジングをする、
時間のない時、疲れている時ほど、クレンジングには気を付けて、摩擦をしないように心がけましょう。
●少し多めにクレンジングを使う
クレンジングは適量を守って使用するのがおすすめですが、お肌への摩擦が気になる場合には、多少多めにクレンジングを使用するのもおすすめです。
少し多めに使用することによって、その分テクスチャがクッションになってくれますので、肌への摩擦も抑えることができます。
●日ごろから薄いメイクを心がける、メイクが薄い時は洗顔料だけで落とす
クレンジングによる肌乾燥や肌荒れが気になるといった方は、日ごろからメイクは薄く、ナチュラルメイクを心がけるのもいいでしょう。
メイクが薄ければそれだけしっかりとクレンジングをする必要がなく、肌への負担も軽くすることができます。
また、よりナチュラルなメイクであれば、洗顔料だけで落とすこともできますので、肌が乾燥しやすかったり、
肌の調子が悪く、肌荒れしやすかったりする時には、メイクをより薄くして、クレンジングは使わず、洗顔料だけで落とすようにするのもおすすめです。
●ミルクタイプ、クリームタイプのクレンジングを使う
より肌に優しいクレンジングをしたいといった場合には、クレンジングを選ぶ時にも、乾燥しやすいオイルやリキッド、バームタイプのものよりも、ミルクやクリームタイプのクレンジングを選ばれるといいでしょう。
特にクレンジングオイルは、肌を乾燥させてしまいやすく、界面活性剤も多く使用されているタイプのクレンジングなので、肌への負担も大きくなってしまいます。
また、ミルクやクリームタイプのクレンジングだと、保湿成分が配合されているものも多く、肌乾燥やクレンジング後のつっぱりも抑えてくれるようになっています。
ですから乾燥肌の方は特に、ミルクやクリームタイプのクレンジングを選ばれるのがおすすめです。
●ダブル洗顔不要のものはクレンジングだけで済ます
クレンジングの中にはそれだけでメイクも肌の汚れも落とすことができるダブル洗顔不要のものもあります。
そのようなクレンジングを使っている場合には、当然それだけでクレンジングも洗顔も済ませるようにしましょう。
ダブル洗顔不要のクレンジングの上に洗顔料を使ってしまうと肌乾燥につながってしまいます。
4.まとめ
いかがでしたか?
メイクをした時にはクレンジングは必ず必要になるもので、きちんとクレンジングをしてメイクを落とさなければ、肌荒れの原因にもなってしまいます。
ただそんなクレンジングもまた肌荒れの原因にもなってしまうことがあって、
特に、オイルが多く含まれたクレンジングは肌が乾燥しやすく、界面活性剤も多く配合されているため、それが原因で肌荒れしてしまう方も多いといいます。
でも、そんなクレンジングも、正しく行えば肌荒れすることもないんですね。
その正しいクレンジング法もどれもが簡単な方法ばかりですし、
さらに、より肌荒れが気になる場合には、もっと肌に優しいクレンジングを心がければ、しっかりと美肌を保つことができ、
それは例えば、摩擦により気を付けるようにする、そのためにはクレンジングを少しだけ多めに使うようにする、
また他にも、オイルタイプのものよりは、肌に優しく、保湿力の高いミルクタイプやクリームタイプのクレンジングを選ぶようにするといった、とても簡単なことばかりなんですね。
こちらではそんな肌荒れしないクレンジングについて詳しくご紹介してみましたので、ぜひ参考になさって、毎日の正しいクレンジングで、ツヤめく美肌を保ちましょう!